大相撲の騒動にもの申します。 今回は2回目となりますが、もう少し具体的なことを述べます。
今回は、白鵬という現役力士について物申します。
彼の動きには非常に多くの疑問点があります。いくつかの疑問点を分類して具体的に述べましょう。
(1) 土俵上の取り口と態度が異常すぎる点
まず、これから行きましょう。彼の態度の異常さは、取り口の異常さ、相撲の取り口以外の異常さに分けられます。
取り口の異常さについては、立会い時、ヒジという凶器同然の身体の部分を用いて、頭をつけようとしてきた相手力士の顔面や頭を殴打している点を挙げるでしょう。この点には、複数の親方、対戦力士、相撲ファンも多数以前から気づいていました。 Youtubeなどでスローモーションで過去の取り組みを見れば、ヒジで相手力士の顔面や頭を強く殴打している取り組みが多数あることが分かります。
「かち上げ」 だとする評者もいますが、これについても批判しましょう。 そもそも、「かち上げ」とは何でしょうか。 この「かち上げ」が厳密に定義されたことは、過去に一度も無いのです。
「かち上げ」が用いられる文脈にもとづいて、これを定義的に述べるのならば、
「(立会い時、)腕に全身の力を乗せ、相手の身体に押しつけ、下からおっつけて相手の上体を起こす」 程度の意味でしょう。
ヒジを使うかどうかは、「かち上げ」の厳密な意味には含まれません。しかし、人間のヒジが凶器になることを考えれば、かち上げの動作にヒジでの殴打を勝手に組み込むことはできないはずです。 つまり、「かち上げ」には、ヒジを使うことが暗黙裡に除外されているとみなす必要があるでしょう。
ところが、白鵬の動きはどうでしょうか。
白鵬の動作は、「ヒジを凶器として用いた、相手力士の頭や顔面に対する殴打」にしか見えないのです。文字通りの暴力です。
これは、危険行為であり反則動作として認定すべきものです。 本来ならば、行司がヒジでの殴打を視認した時点で、両者の動きを制止した上で、反則技をつかった白鵬の反則負けを高らかに宣言すべきなのです。
これに関しては、長くなりますが、
デイリー新潮の最新記事を以下に引用します。
2/1(木) 8:01配信
デイリー新潮
「卑怯な横綱」
豪栄道を破壊した白鵬のエルボースマッシュ 貴乃花が明かした“卑怯な特注サポーター”
相手を“瞬殺”するエルボースマッシュ
貴乃花は激昂! 「白鵬」最凶の所以は「特注サポーター」の異常硬度(上)
ガチンコで22回の優勝を果たした「本物の大横綱」から見れば、白鵬(32)は「卑怯な横綱」に過ぎない。平幕力士に連敗し、逃げるように初場所を休場した白鵬が装着している右ひじのサポーター。貴乃花親方(45)がタニマチに明かしたのは、その「特殊性」だった。
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かち上げと張り手が使えなければ、白鵬の勝率は今の半分になる――。初場所が始まる前、白鵬が所属する宮城野部屋の関係者はそう「予言」していた。横綱になってからの白鵬の勝率は約9割だが、今場所は4日目で勝率が5割になったところで休場を決断。宮城野部屋関係者の予言は的中したと言って良かろう。
初日、2日目は辛うじて勝ち星を掴み、迎えた3日目。前頭筆頭の北勝富士との一番は、
「白鵬の完敗でした。立ち合いの際に手をつけられないなど、相変わらず不安定でしたし、すぐに相手の押しに棒立ち状態になってしまった。最後は横向きに押し出されており、なすすべもなく負けた、という取り口でした」(ベテラン相撲ジャーナリスト)
4日目の相手は前頭二枚目の嘉風(よしかぜ)。先場所、敗北したことが納得できず、土俵上に仁王立ちするという暴挙に出て猛批判を浴びた「因縁の相手」である。
「嘉風が左から差してきたところを白鵬が右からおっつけて左のど輪を狙ったが、それがすっぽ抜けてバランスを崩し、はたき込まれてあっけなく土俵に手をついてしまいました」(同)
前人未到、40回の幕内優勝に歴代最多勝ち星。あらゆる記録を次々に塗り替えてきた「最強横綱」は、かち上げと張り手が使えないだけでこれほどまでに弱くなるのか……。そう感じた相撲ファンは多かったに違いないが、白鵬自身も醜態をさらし続けることに耐えられなくなったのだろう。両足親指のケガを理由に休場し、早々に初場所の土俵から“逃亡”してしまったのである。
「今場所の白鵬は何をやっていいのか分からず、自分自身を見失ってしまったかのようでした。優勝40回の金字塔を打ち立てた“大横綱”にはとても見えなかった」(同)
貴乃花親方が有力タニマチに初場所の感想を述べたのは、白鵬が休場を決断したのと同じ頃である。白鵬に関しては、取組の内容には触れず、
〈彼(白鵬)が巻いているサポーターというのは特殊なものらしい。どうやら業者に特別に作らせて、一般の物よりも硬めに出来ているそうです。そういうものを使うのは卑怯です〉
と指摘した上で、次のように語ったという。
〈相撲の土俵の上というのは真剣勝負の世界だが、一歩相手が土俵から落ちたならその相手を助けにいくような誠意の気持ちをもたなければなりません〉
貴乃花親方が言及したサポーターは、確かに今場所も白鵬の右ひじに巻かれていた。そのサポーターの詳細とそれに関する「疑惑」については(下)で後述するとして、まずは今場所、白鵬が封印せざるを得なくなった「かち上げ」に触れておきたい。
「かち上げは相撲などで使われる技の1つ。鉤状に曲げた腕で、相手の胸の辺りを狙って突き上げるように体当たりする技です。しかし、白鵬は相手の顎よりも上にひじをぶつけている。あれはかち上げではなく、エルボースマッシュです」(相撲記者)
スポーツ評論家の玉木正之氏もこう話す。
「あれはエルボースマッシュ、ひじ打ちですから、“かち上げ”と表現すべきではないと思います。白鵬は自分のひじでフック気味に相手の顔や顎を狙ってみたり、時には上から斜め下に振り下ろすひじ打ちを行うこともあり、明らかに反則。横綱としてのあるべき姿とか、そういう問題以前に、彼は反則技で勝ってきたことを自覚した方がいい」
豪栄道を「破壊」
その反則技がいかに危険なシロモノかは、取組の映像を見れば一目瞭然である。
例えば、2016年の夏場所。白鵬のエルボースマッシュの餌食になったのは関脇の勢(いきおい)だった。立ち合い、白鵬はまず左の張り手を出し、次の瞬間、勢の左頬あたりに自らの右ひじを力任せにぶつけた。両の手を虚空に泳がせながら、腰から崩れ落ちた勢は、軽い脳震盪を起こしたのか、しばらく立ちあがることすらできなかったのである。
さらに、同じ場所で白鵬は大関豪栄道を「破壊」してもいる。右ひじをもろにくらわせ、左眼窩内壁骨折を負わせたのだ。
豪栄道の母校、埼玉栄高校相撲部の山田道紀監督が嘆息する。
「豪栄道がやられた時は“あー”と思った。横綱の相撲としては見苦しい。昔の横綱は相手を壊すような相撲はとらなかった」
(下)へつづく
「週刊新潮」2018年2月1日号 掲載
次に、相撲の取り口以外の異常さに言及しましょう。
勝ったり優勝が決まったときに、奇妙なポーズや表情で、勝者であることを誇示したり、えらぶったりすることです。
これは、白鵬が外国人だからする行為では無いのです。簡単に証明できます。
直近の場所で優勝した栃ノ心(グルジア/ジョージア出身)は、14番勝利し優勝しましたが、彼は勝った一番の直後を見ても、優勝が決まった一番の直後を見ても、相手力士への敬意を失わず、たんたんと振舞っていました。親方衆、現役の力士、相撲ファンたちも、栃ノ心が誠実に相撲道を邁進していることが分かったのです。
相撲の取り口以外の土俵での態度の異常さと言えば、行司の下した審判に不満で、1分以上も土俵に居たことも挙がるでしょう。こんな醜態を示した力士は、過去に見たことがありません。力士としての地位は何ら関係ありません。序の口だろうが横綱だろうが、自分の一番を裁く行司と審判部に勝負をゆだねているのです。その信頼関係は、平素からだけでなく、仕切りの時間を通じて築かれていくものでもあります。相撲の文化をまるで理解しないからこそ、また、自分の横綱としての「権威」によって行司の審判を覆すことができると信じ込んでいるからこそ、行司に不満を示し、1分以上も土俵に居残ることができたのでしょう。 不遜きわまりない傲慢さです。
(2) 現役力士なのに、「内弟子」をモンゴルから引き連れてきている点
これも、ブログ主は最近まで知りませんでしたが、このモンゴル人力士は、将来勝手に日本で部屋を開くことを前提として、「内弟子」と称してモンゴル人力士を弟子入りさせているようです。 奇妙千万としか言いようがありません。 そんな制度が日本の大相撲にあるとも思えません。「部屋」に所属する力士を、一人の現役力士の恣意によって、外国から連れてきて、しかも、現役力士の直属の支配下に置くなどということは、到底考えられないことです。 この行為は、
現役力士が自分の勝手な構想にまかせて、「相撲部屋内の別部屋」をつくるようなものです。 こんな狼藉を放置すれば、「相撲部屋」そのものの意味がなくなるでしょう。 過去の大横綱は同様のことをやったでしょうか? 前例は無いでしょう。
現役力士は、心技体を鍛え、自分の一番一番の相撲に集中することで、相撲道を進むのです。 横綱となれば、その道をさらにきわめることだけが求められるのであり、 他人を引き連れてきて生活を保障して力士にしてやったり、引退後の自分の道を現役力士のときから準備するなどは、言語道断なことです。
今の時点で、勝手に白鵬が「内弟子」と称して管理下に置いている力士が本当に存在するのならば、その力士をすみやかに彼の管理下から解放し、本来の「相撲部屋」所属の力士として生活させる必要があるでしょう。
(3) 現役力士なのに、親方や相撲協会に対して、意見している点
これも言わずもがなですが、多くの国民はおかしいと思っているでしょう。 現役力士は、先人の業績によって自分が相撲に集中できていることに感謝するべきであり、親方衆の好悪を口にしたり、特定の親方を批判するなど、論外中の論外です。彼は、「貴乃花親方の帯同する巡業には参加したくない」 などと子供のような身勝手なことを口にしたとされますが、大相撲の伝統も仕組みも何も認識することのない、赤子同然の認識にもとづく発言と見るべきでしょう。 彼が、巡業を大切に考えているかどうか、日本の地方の相撲ファンを大切に考えているかどうかも大いに疑問です。それは、地方巡業にかかわる人々がおそらく共通に感じている疑問でしょう。
これだけ長い時間、大相撲の一員として相撲をとってきた人物が、大相撲の歴史や伝統を軽視できるとなれば、もう、この白鵬には引退しか残されていないでしょう。彼の認識が変わることを全く期待できないからです。
日本では引退後に日本に帰化した人だけが、相撲部屋を開く伝統があります。 この伝統に従わないと自分で勝手に決めて、モンゴル人のままモンゴル人ばかりの奇特な相撲部屋を日本で立ち上げてやろうと画策することは、絶対に許されないでしょう。白鵬は、モンゴルで「相撲興行」を立ち上げればいいのです。 日本の大相撲の内部に寄生して食い荒らすのはやめ、
白鵬は、 日本の大相撲の「のれんわけ」を願い
出るべきなのです。 彼は外国人のまま、日本
の本家・大相撲の中心の位置を得ることはできま
せんし、もちろん、本家・日本の大相撲を乗っ取る
ことも永遠にできません。
日本の大相撲がそんなに気に入ったのなら、
日本相撲協会に正式にお願いをして「のれんわけ」
を許してもらい、日本の大相撲風の興行を、
「モンゴル版大相撲」として、公認の上で祖国モン
ゴルで一から立ち上げればいいだけです。
たとえば、場所や興行の枠組みだけ、日本の大
相撲のスタイルを借り受けて、衣装や競技上の
反則規定等は、すべてモンゴルネイティブにしても
良いでしょう。 部屋制度を廃止してもよいし、巡業
もやめればよい。 土俵の外ではジャージを着て、
一般の運動選手のように歩けばよいのです。
モンゴルで、彼の思うようにやればいいのです。
自分の故郷に錦を飾ることは、日本に出稼ぎ労働者として来て、外国人のままカネと地位だけを目当てに低次元な認識で立ち振る舞うよりも、はるかに彼にとって価値があるはずです。
すみやかに彼が引退し、相撲協会に「のれんわけ」を願い出て、モンゴルで大相撲モンゴル版を実現することを期待しましょう。もっとも、願い出たところで、前例のないことであり、完全に拒否されるかもしれませんが。